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工務店・住宅会社のお客様の声動画|撮り方・見せ方・活用方法

Webサイトにお客様の声を載せていても、文章だけでは表情や声の調子までは伝わりません。そこで動画にしようと思っても、いざ撮るとなると、どこにカメラを置き、どう見せればいいのかで迷うことがあります。

お客様の声の動画は、特別な撮影チームがなければ作れないものではありません。ただし、文章とは準備も見せ方も違うため、動画という形式に合わせた作り方を押さえておくと、撮ったものが検討中の住宅購入者に見てもらえる形になりやすくなります。

本記事では、工務店・住宅会社がお客様の声・インタビュー動画を作るための、動画にする意味・目的別の型と長さ・撮影のポイント・見せ方(編集)・出演や公開の許諾・活用先を整理します。

お客様の声を信頼形成の材料として活用する全体像は工務店・住宅会社のお客様の声活用、本音を引き出す質問の設計や聞き方お客様の声インタビューの取り方で扱っています。

目次

この記事の要点

  • 動画は表情・声の調子・話す様子まで伝わる一方、長いと最後まで見られにくい。得手・不得手を踏まえて型を選ぶ
  • 作る前に目的から型と長さを決める。何を聞くか(質問設計)は取材の記事にゆずり、本記事は動画としての段取りを扱う
  • 撮影では、映像の画質だけでなく音声の聞き取りやすさを優先して確認する。明るさ・背景・目線も整えれば、スマホ・少人数でも形にしやすい
  • 出演・撮影・公開は、顔出し・声・公開範囲を本人が選べる形で、利用目的を伝えて許可を得たうえで進める

お客様の声を動画にすると、何が伝わるのか

お客様の声の動画とは、実際に建てた施主が、家づくりで感じたことを本人の言葉と姿で語る映像です。文章の声と同じ内容でも、動画では話すときの表情・声の調子・間(ま)が一緒に伝わります。検討中の住宅購入者にとっては、「どんな人が、どんな雰囲気で話しているか」が見えることで、書かれた言葉の受け取り方が変わることがあります。

文章と動画は、優劣ではなく役割が違います。それぞれの得意・不得意を分けて捉えると、どちらをどう使うか判断しやすくなります。

形式得意なこと気をつけたいこと
文章の声読み手のペースで読める。要点を拾いやすく、検索からも届きやすい表情や声の調子は伝わらない。整えるほど、会社が書いたように見えることもある
動画の声表情・声・話す様子まで伝わり、本人が語っている様子が確認できる長いと最後まで見られにくい。撮影・編集の手間がかかる

動画にすれば必ず伝わるというものではありません。長すぎたり、何を伝えたい動画か分からなかったりすると、途中で見るのをやめられてしまうこともあります。だからこそ、撮り始める前に「どんな動画にするか」を決めておくことが、動画づくりの出発点になります。

どんな動画にするか|目的から型と長さを決める

お客様の声の動画といっても、形は一つではありません。この動画を、誰に・どの場面で見てもらいたいかを先に決めると、型(構成)と長さを選びやすくなります。目的を決めずに長く撮ると、後の編集で「どこを残すか」に迷いやすくなります。

動画の型向いている目的長さの目安
インタビュー動画(本人が語る)依頼の決め手や家づくりの経緯を、本人の言葉でじっくり伝えたい内容に応じて数分程度。話の要点で区切る
暮らしの様子+声(映像に語りを重ねる)住まいの雰囲気とあわせて、住んでからの実感を伝えたい内容に応じて短め〜数分程度。空間の映像を挟む
短い切り出し(印象的な一言)SNSなどで、まず関心を持ってもらうきっかけにしたい短尺で要点を一つ

長さの数字はあくまで目安で、決まりではありません。大切なのは、その動画で伝えたいことが一つに絞れているかです。あれもこれもと詰め込むより、「この動画では依頼の決め手を伝える」というように主題を一つに定めるほうが、見る側も受け取りやすくなります。

なお、同じ「住宅の動画」でも、家そのものを案内するルームツアー動画は、目的も撮り方も別物です。人が語るお客様の声の動画とは分けて考えると、それぞれの準備がしやすくなります。

撮影の前に決めておくこと

動画は、撮影前に段取りを決めておくと、当日の進行や仕上がりを整えやすくなります。準備は、「何を聞くか(取材の中身)」と「どう撮るか(動画としての段取り)」の二つに分けて考えると整理しやすくなります。

このうち、家づくり前の悩みや依頼の決め手をどう引き出すかという質問設計・聞き方は、動画でも文章でも共通する取材の土台です。ここは深掘りが必要な部分のため、本記事では立ち入らず、別記事にゆずります。

何を・どんな順序で聞くか、本音をどう引き出すかはお客様の声インタビューの取り方で解説しています。動画でも、この質問設計をそのまま土台にできます。

動画としての段取りでは、次のような点を撮影前に決めておくと、当日の進行が落ち着きます。

  • 撮る場所:施主邸のリビングなど、生活感が伝わる場所か、落ち着いて話せる場所か。所在地が特定されすぎない範囲も本人と相談する
  • 時間帯:窓からの自然光が入る時間か。逆光や暗さを避けられる時間帯を選ぶ
  • 当日の流れと所要時間:撮影の目的・かかる時間を先に伝え、施主の負担にならない範囲で組む
  • 担当と役割:聞き手・撮影・記録を分ける。少人数なら同じ人が兼ねてもよいが、聞くことと撮ることが同時だと注意が分散しやすい点は意識する

少人数の会社では、担当者が一人で聞き手と撮影を兼ねることもあります。その場合は、カメラを固定して回しっぱなしにし、聞き手は会話に集中する、といった形にすると、撮影に気を取られずに話を引き出しやすくなります。人手や機材に合わせて、無理のない体制で始められます。

撮影のポイント|音声・画・背景

お客様の声の動画で見る側が置いていかれやすいのは、映像の粗さよりも声が聞き取りにくいことです。カメラの画質を上げる前に、まず音声を整えると、動画として見やすくなります。ここでは、スマホでも取り入れやすい範囲でポイントを整理します。

音声を優先して整える

  • 静かな環境で撮る:エアコン・換気扇・屋外の音を確認し、避けられる音は止めてから撮る
  • マイクを話し手に近づける:小型のマイクを使うか、難しければカメラ(スマホ)を近づける。距離が近いほど声を拾いやすい
  • 撮り始めに音を確認する:最初に短く試し撮りし、声が割れていないか・小さすぎないかを聞き返す

明るさ・カメラの位置・目線を決める

映像は、凝った機材よりも明るさと安定で見やすさが変わります。窓の光が話し手の顔に当たる向きに座ってもらい、逆光を避けます。カメラ(スマホ)は三脚や台で固定し、手ぶれを抑えます。高さは話し手の目の高さ前後に合わせると、自然な印象になります。

目線は、誰に語りかける動画かで決めます。聞き手と会話する形なら、話し手はカメラではなく聞き手を見て話すと自然になります。視聴者に直接語りかける形にしたいときは、カメラのレンズを見てもらいます。どちらにするかを先に伝えておくと、話し手も迷いません。

背景と、間に挟む映像(インサート)

背景は、生活感が伝わるリビングや、家づくりの工夫が見える場所などが選ばれます。ただし、映したくないものや、所在地・家族が特定されすぎる要素が入っていないかは、撮る前に本人と確認します。散らかりが気になる範囲だけ整えておくと、話し手も落ち着けます。

語りの映像だけだと単調になりやすいため、住まいの様子を映した短い映像を間に挟むと、見やすさが増します。こうした間に差し込む映像(インサート映像)は、話の内容に合う場面——「この窓が気に入っている」と語る場面でその窓を映す、といった形——にすると、言葉と映像がつながります。家そのものの撮り方は、施工事例の撮影とも共通する部分があります。

住まいの空間をどう撮り、どう見せるかは施工事例の撮影・見せ方で扱っています。同じ日に声の動画と家の映像・写真をそろえると、人(声)と家(事例)を1邸で組み合わせやすくなります。ただし、話を引き出す取材と空間の撮影は進め方が違うため、工程を分けて計画すると進めやすくなります。

見せ方・編集|字幕・尺・冒頭・切り出し

撮った素材は、そのまま公開するより、見る側が受け取りやすい形に整えると届きやすくなります。編集で押さえておきたい点を整理します。

字幕(テロップ)を入れる

SNSやWebでは、音を出さずに動画を見る人もいます。話している内容を字幕で表示しておくと、音を出せない場面でも内容が伝わります。あわせて、誰の声か(「◯◯市/ご夫婦」など、本人が選んだ表記)を画面に添えると、視聴者が自分と重ねやすくなります。字幕の表記や公開する情報の範囲は、本人の同意した内容にそろえます。

冒頭で「何の動画か」を示す

動画の冒頭で内容が分かりにくいと、続きを見てもらいにくくなることがあります。冒頭に、誰の・どんな話の動画かが分かる一言や場面を置くと、見る側が続きを見るかを判断しやすくなります。長い前置きから始めるより、印象に残った言葉や場面を先に見せる構成も一つの方法です。

長い動画と短い動画に展開する

一度撮った素材からは、複数の形を作れます。じっくり語る数分の動画に加えて、印象的な一言を数十秒に切り出した短い動画を作っておくと、見てもらう入口を増やせます。1回の撮影を、長短の動画・文章の声・営業の場での紹介へと展開すると、撮影の手間を生かしやすくなります。ただし、すべての素材を必ず複数展開しなければならないわけではなく、目的に合うものを選びます。

整えすぎず、確認できていないことは足さない

編集では、聞き取りにくい部分や長い沈黙を詰める程度にとどめ、本人が言っていない内容を足したり、確認できていない暮らしの変化や効果をナレーションや字幕で補ったりしないようにします。整えすぎると、かえって作られた印象になることもあります。仕上げた動画は、公開前に本人に見てもらい、内容と公開範囲を確認します。

出演・撮影・公開の許諾で確認すること

動画は、顔・声・住まいの様子といった、本人が特定されやすい情報を含みます。そのため、文章の声以上に、撮影と公開の範囲を、本人が選べる形で事前に確認することが前提になります。次の点を、撮影を始める前にすり合わせておきます。

  • 利用目的と公開する媒体:Webの声ページ・SNS・営業資料など、どこで・何のために使うかを伝える
  • 顔出しの範囲:顔を映すか、後ろ姿や手元・声だけにするか。ぼかしなどの選択肢も含めて本人が選べるようにする
  • 名前・属性の表記:実名・イニシャル・「◯◯市/30代ご夫婦」などの表記を選んでもらう
  • 公開前の確認:必要に応じて完成した動画を本人にも確認してもらい、公開範囲や表現に認識のずれがないかを確認する
  • 取り下げへの対応:後から公開をやめたい場合の連絡先と対応方針を、あらかじめ決めておく

出演のお願いは、任意であることが前提です。断っても、その後の対応や引き渡し後のやり取りに影響しないことを伝え、その場で強く求めないようにします。依頼する相手は、自社で決めた取材条件や事例テーマに沿って整理しつつ、出演するかどうかは本人が自由に判断できる形にします。こうした確認を丁寧に行うこと自体が、施主との関係を保つことにつながります。

なお、肖像や個人情報の扱いに関する考え方は変わることもあるため、自社の規程や、必要に応じて専門家の確認とあわせて進めると安心です。

撮った動画を、どこで生かすか

作った動画は、公開して終わりではなく、住宅購入者が見つけられる場所に置いて初めて役割を持ちます。同じ動画でも、置く場所によって届く相手や見られ方が変わります。

  • Webの声ページ・事例ページ:文章の声とあわせて置き、比較検討中の人がじっくり確認できる場所にする
  • 施工事例と組み合わせる:家(事例)の映像・写真と、人(声)の動画を1邸でそろえ、「どんな家か」と「建てた人がどう感じているか」を並べて見せる
  • 営業・打ち合わせの場:似た条件で建てた施主の動画を、来場者に紹介する材料にする

YouTubeやInstagramなどでの配信は、それぞれの媒体で見られ方や導線の考え方が異なります。動画をどう届け、問い合わせや来場にどうつなぐかは、媒体ごとの記事にゆずります。

動画を通じた集客の全体像は工務店・住宅会社のYouTube活用、Instagramでの見せ方・届け方は工務店・住宅会社のInstagram活用で扱っています。作った声の動画を、どの媒体でどう生かすかとあわせて考えると、活用の幅を広げやすくなります。

お客様の声の動画は、凝った映像より、聞き取りやすい音声・見やすい明るさ・伝えたいことを一つに絞った構成で、見てもらえる形になりやすくなります。そして、出演・公開の範囲を本人が選べるようにすることが、動画づくりの土台になります。

よくある質問

Q. スマホだけでもお客様の声の動画は作れますか?

A. スマホでも作れます。映像の画質より、声が聞き取りやすいこと・明るさが足りていること・カメラが安定していることのほうが、見やすさに影響しやすいものです。静かな環境で、話し手にマイクやスマホを近づけ、三脚などで固定して撮ると、スマホでも見やすい動画にしやすくなります。まずは1本試してみて、音や明るさを確認しながら整えていく進め方もあります。

Q. どのくらいの長さにすればいいですか?

A. 長さに一律の正解はありません。じっくり見てもらう動画か、SNSなどで短く関心を持ってもらう動画かによって変わります(目安として、前者は数分程度、後者は短尺で一つの要点、といった幅があります)。長さより、その動画で伝えたいことが一つに絞れているかが大切です。長い動画と、印象的な一言を切り出した短い動画の両方を用意しておく方法もあります。

Q. 顔を出したくないと言われたら、動画は作れませんか?

A. 顔を出さない形でも作れます。後ろ姿や手元の映像に声を重ねる、住まいの様子の映像に語りをのせる、といった見せ方があります。顔出し・声・公開範囲は本人が選べるようにし、選んだ範囲に合わせて構成します。出演は任意で、断っても引き渡し後の対応に影響しないことを伝えたうえでお願いします。

Q. 自社で撮るのと、外注するのは、どちらがいいですか?

A. どちらか一方に決める必要はなく、工程ごとに考える方法もあります。たとえば、撮影は自社で行い、編集だけ外部に頼む、といった分け方です。自社で撮る場合は、施主との普段の関係の中で進めやすく、日程を調整しやすい一方、撮影や編集を社内で担う必要があります。外注する場合は、撮影・編集を任せやすい一方で、費用や日程、事前の意図共有が必要になります。本数や目的、社内で使える時間に合わせて選ぶと判断しやすくなります。

まとめ

お客様の声を動画にすると、文章では伝わりにくい表情や声の調子まで届きます。一方で、長すぎたり主題が絞れていなかったりすると最後まで見られにくいため、撮る前に「どんな動画にするか」を目的から決め、型と長さを選ぶことが出発点になります。何を聞くかという質問設計は取材の記事で行い、動画では、まず音声を優先して整え、明るさ・背景・目線をそろえると、スマホや少人数でも見やすい形にしやすくなります。

そして、出演・撮影・公開の範囲を本人が選べる形で確認し、確認できていない変化を足さないこと。仕上げた動画を、Webの声ページや施工事例と組み合わせ、媒体ごとの届け方とあわせて生かすと、比較検討中の住宅購入者が判断材料として確認しやすくなります。映像表現を作り込むことだけに寄せず、伝えたいことを一つに絞り、聞き取りやすく見やすい形に整えることが、動画づくりの土台になります。

お客様の声活用の全体像はお客様の声の活用、質問設計・聞き方はお客様の声インタビューの取り方、家の見せ方は施工事例の撮影・見せ方をご覧ください。動画の作り方と、聞き方・見せ方・届け方をあわせて考えると、判断に使える形にしやすくなります。

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