コンテンツマーケティングのKPIとは?BtoBで見るべき指標・設計方法・改善ポイントを解説

BtoBのコンテンツマーケティングに取り組むなかで、
「PVは増えているのに問い合わせが増えない」
「記事本数をKPIにしているが、本当に成果につながっているか分からない」
「コンテンツマーケティングの成果を社内に説明できない」
「営業成果までどう追えばよいか分からない」

といった悩みを抱える担当者は少なくありません。

BtoBにおけるコンテンツマーケティングのKPIは、PVや検索順位だけでなく、リード獲得・MQL・SQL・商談化率・受注率まで一連の流れで設計する必要があります。記事単体ではなく、ホワイトペーパー・メール・事例・営業フォローまで含めて評価することで、施策のどこに改善余地があるのかが見えてきます。

本記事では、以下のポイントを整理します。

  • KPIの基本(KGI・KPI・CVの違い)とBtoBで設計が重要な理由
  • 集客・CV・リード育成・営業成果の各フェーズで見るKPI
  • KPI設計の手順と見るときの注意点
  • 「PVは多いがCVが少ない」など、状況別の改善具体例
  • LLMO時代に追加で見たい指標とFAQ

コンテンツマーケティング全体像から押さえたい場合は、コンテンツマーケティングとは?BtoB企業が成果を出す進め方・施策・KPIを解説もあわせてご覧ください。本記事はKPI設計と改善に特化した内容です。

目次

コンテンツマーケティングのKPIとは?

KPIという言葉は広く使われていますが、BtoBコンテンツマーケティングにおける位置づけが曖昧なまま運用されているケースは少なくありません。まずは基本の整理から進めます。

KPIは施策の成果を判断するための中間指標

KPI(Key Performance Indicator)は、施策の進捗や成果を測るための中間指標です。最終ゴール(KGI)に到達するまでの途中過程で、施策が順調に進んでいるかを判断するための数値として設計します。コンテンツマーケティングの場合、「受注金額」を最終ゴールに置きつつ、その手前の「PV」「リード数」「商談数」などをKPIとして追うのが基本です。

BtoBでは「集客」だけでなく「商談化」まで見る必要がある

BtoCのコンテンツマーケティングではPVや滞在時間が成果に近い指標になりますが、BtoBでは事情が異なります。記事を読んだだけでは売上は発生せず、ホワイトペーパーDL・メール育成・営業フォローを経て商談・受注に至るのがBtoBの基本プロセスです。PVや検索順位だけを追っていると、「アクセスは伸びているのに売上に貢献していない」という事態が起こります。

KGI・KPI・CVの違い

用語が混同されやすいため、改めて整理しておきます。

用語補足|KGI/KPI/CV
KGI(Key Goal Indicator)は、施策の最終ゴール指標です。BtoBコンテンツマーケでは「コンテンツ経由の受注金額」「年間商談数」などが該当します。KPIは、KGI達成に向かう途中で測る中間指標で、PV・リード数・MQL数・商談化率などが含まれます。CV(Conversion)は、サイト上で訪問者が起こした目標行動(問い合わせ・資料DL・無料相談申込など)を指し、KPIの一つとして数えられます。

BtoBのコンテンツマーケティングでKPI設計が重要な理由

「とりあえず記事を出している」「PVだけ眺めている」という状態でも一定の動きにはなりますが、BtoBではKPI設計の精度が継続判断・予算判断に直結します。重要な理由を4つに整理します。

成果が出るまでに時間がかかるため

コンテンツマーケティングは、検索流入が安定するまでに3〜6ヶ月、商談化につながるまでに6ヶ月〜1年程度を要する施策です。短期の成果が出にくいぶん、途中過程を測るKPIが必要になります。途中段階の数値が前進していれば、最終成果が出る前でも社内に「順調に進んでいる」と説明できます。

営業接点までの流れが長いため

BtoBでは「記事 → ホワイトペーパーDL → メール育成 → ウェビナー → 営業相談 → 商談 → 受注」というように、コンテンツに触れてから受注までに複数のステップを踏みます。どのステップで歩留まりが落ちているかを把握しないと、改善対象が見えなくなります。KPIを階層的に設計すると、ボトルネックの位置を特定できます。

PVだけでは成果を判断できないため

「PVが伸びている」だけでは、リード獲得や商談化につながっているかは分かりません。アクセス数が10倍になっても、CV率が10分の1になればリード数は変わらないからです。集客指標・CV指標・育成指標・商談化指標を組み合わせて見ることで、はじめて施策の良し悪しを判断できます。

社内説明や予算判断に必要なため

BtoBコンテンツマーケティングには、原稿制作・事例取材・ホワイトペーパー制作・MA運用などの継続コストがかかります。経営層・営業責任者に対して「どの数値がどう動いて売上に貢献しているか」を説明できないと、来期予算の確保が難しくなります。KPI設計は、社内合意形成のための言語でもあります。

BtoBのコンテンツマーケティングで見るべきKPI一覧

BtoBで見るべきKPIを、集客から受注までのフェーズ別に整理しました。すべてを同時に追う必要はありませんが、自社が今どのフェーズの数値を把握できているかを確認する材料として使ってください。

分類KPI見る目的改善に使う場面
集客指標表示回数・検索順位/セッション数/ユーザー数/記事別流入記事が検索で見つかっているかSEO・記事追加・リライト判断
CV指標CV数/CVR/資料DL数/問い合わせ数訪問者がリードに転換しているかCTA改善・ホワイトペーパー追加
リード育成指標メール開封率・クリック率/ウェビナー参加率/MQL数/DL後の再訪取得リードが温まっているかメールシナリオ・コンテンツ追加
営業指標SQL数/商談化率/受注率/受注単価・売上貢献額商談・売上につながっているか営業連携・ターゲット見直し
運用・改善指標リライト本数/FAQ追加数/事例追加数運用が継続できているか運用体制・優先順位の見直し

リードレでは、PVや検索順位だけでなく、「どの記事が、どのCVに貢献しているか」を起点にKPIを見る場面が多くあります。BtoBでは、流入数が多い記事よりも、検討度の高い読者を資料DLや商談につなげる記事のほうが、売上貢献度では上回るケースがあるためです。記事ごとに「集客用」「比較検討用」「CV獲得用」「営業支援用」といった役割を分けて記録し、その役割に応じたKPIで評価すると、改善対象の優先順位が定まりやすくなります。記事単体ではなく、ホワイトペーパー・事例・メール・営業フォローとの接続まで含めて指標を見ることが、BtoBコンテンツマーケのKPI運用では実務的です。

立ち上げ初期は集客指標とCV指標から、運用が進んでくるにつれてリード育成指標・営業指標へと見る範囲を広げていくのが現実的です。

集客を測るKPI

コンテンツマーケティングの入口にあたるのが集客指標です。記事が読み手に見つけてもらえているかを判断するための数値で、初期段階で最初に追うべきKPI群になります。

表示回数・検索順位

Google検索結果での表示回数と、対象キーワードの掲載順位です。Search Consoleで確認します。順位が上がれば表示回数も伸び、流入の母数が増えていきます。狙ったキーワードで何位にいるかが、記事の到達点を測る基本指標です。

セッション数

サイトに訪問した「回」を数えた指標です。1人のユーザーが期間内に複数回訪問すれば、セッション数も増えます。GA4で確認できます。サイト全体としての流入規模を測る指標として、月次で推移を追うのが基本です。

ユーザー数

期間内に訪問した「人数」を数えた指標です。1人のユーザーが何度訪問しても1人としてカウントされます。到達できているリーチの広さを測る指標で、新規ユーザーとリピーターを分けて見ると、コンテンツの拡散と再訪のバランスが見えてきます。

記事別の自然検索流入

記事1本ずつの自然検索流入数です。どの記事が伸びていて、どの記事が停滞しているかを判断できる重要指標になります。流入が伸びている記事は関連コンテンツの追加候補に、停滞している記事はリライト候補として扱えます。記事個別の数値を見ないと、サイト全体の合計だけで「順調」と判断してしまい、改善対象を見落とすことになります。

コンバージョン(CV)を測るKPI

記事訪問者がリードに転換する段階で見る指標です。集客が増えても、CV指標が伸びなければ売上にはつながりません。集客指標とセットで必ず確認したい階層になります。

CV数

問い合わせ・資料DL・無料相談申込など、目標行動の総件数です。BtoBでは「問い合わせCV」「資料DL CV」「ウェビナー申込CV」など、目標ごとに分けて計測するのが基本です。合計CV数だけで見ると、種類別のバランスが見えなくなるため、必ず分解して数えます。

CVR

セッション数に対するCV数の割合です。「CV数 ÷ セッション数 × 100」で算出します。業種や商材によって大きく変わりますが、BtoBの問い合わせCVRは1〜3%、資料DLを含む合計CVRは3〜10%程度が一つの参考レンジです。ただ、こうした参考値より自社の過去推移との比較で見るのが現実的です。

ホワイトペーパーDL数

ホワイトペーパーのダウンロード件数は、BtoBコンテンツマーケティングのなかでもっとも重要な中間CV指標の一つです。問い合わせより心理ハードルが低く、検討初期〜中期の幅広い層からリードを獲得できます。ホワイトペーパーの企画・活用の基本はホワイトペーパーとは?、活用方法はホワイトペーパーの活用方法でも整理しています。

問い合わせ数・相談申込数

営業に渡る直前のCVです。商談化に近いリードのため、月別件数の推移を追うことで、コンテンツマーケティングの直接的な営業貢献度を測れます。問い合わせ内容の質(業種・規模・温度感)も合わせて記録すると、ターゲット適合度の判断材料になります。CTA設計でこのCV数を改善するアプローチはBtoBサービスサイトに必要なCTA設計とコンテンツ導線も参考になります。

リード育成を測るKPI

取得したリードがそのまま商談化することは少なく、メール・ウェビナーなどで関係を温める育成プロセスが必要です。育成フェーズの数値を追うことで、商談化までの歩留まり改善ポイントが見えてきます。

メール開封率・クリック率

配信したメールがどれくらい開かれ、本文内のリンクがクリックされたかの割合です。件名・配信時間・配信対象セグメントを改善するヒントになる指標です。あくまでも目安ですが、BtoBの開封率は20〜30%、クリック率は2〜5%程度が一般的なレンジとされています。

ウェビナー申込数・参加率

ウェビナー(オンラインセミナー)の申込件数と、申込者に対する実参加率です。ウェビナーは検討中期〜後期のリード育成手段として有効で、参加者は温度感の高いリードとして営業に引き渡しやすくなります。参加率は40〜60%程度が一般的で、リマインドメールの設計次第で変動します。

MQL数

MQL(Marketing Qualified Lead)は、マーケティング部門が「商談化見込みが高い」と判断したリードです。資料DL複数回・特定ページの閲覧・ウェビナー参加など、行動データから判定するのが一般的です。MQL数が伸びていれば、育成プロセスが機能していると判断できます。

資料DL後の再訪・追加行動

ホワイトペーパーをDLしたリードが、その後サイトに再訪したか、別の資料を追加でDLしたかを追う指標です。1回目のDLだけで終わるリードと、複数回行動しているリードでは、温度感が大きく異なります。MAツールがあれば自動で記録され、ホットリードの抽出材料になります。

営業成果を測るKPI

コンテンツマーケティングが最終的に売上に貢献しているかを示すフェーズです。マーケ単独では完結せず、営業部門との連携と数値定義の合意が前提になります。

SQL数

SQL(Sales Qualified Lead)は、営業部門が初回ヒアリング後に「具体的な商談に進める」と判断したリードです。MQLからSQLへの転換率(MQL→SQL率)を見ることで、マーケが渡すリードの質を判断できます。SQL率が低いなら、MQL判定基準の見直しが必要です。

商談化率

SQLが正式な商談に進んだ割合です。商談化率が伸び悩む場合、提案フェーズや競合比較フェーズでの離脱が原因になりがちです。コンテンツマーケ側では、競合比較に役立つ事例・比較資料を増やすことで、商談化率改善に貢献できます。

受注率

商談に進んだ案件のうち、最終的に受注に至った割合です。受注率はサービスの競争力・価格・営業力など複合要因で決まりますが、コンテンツマーケで取得したリードの受注率と、他チャネル経由の受注率を比較すると、コンテンツ施策の質を測れます。

受注単価・売上貢献額

コンテンツ経由で獲得した案件の平均単価と、合計売上貢献額です。コンテンツマーケの最終的な事業貢献を示す指標で、KGI(最終ゴール)として設計することが多くなっています。経営層への説明や来期予算の根拠として、もっとも説得力のある数値です。

KPIを設計する手順

KPIは「思いつきで並べる」のではなく、KGIから逆算して設計するのが基本です。5つのステップで進めると、社内合意も取りやすくなります。

ステップ① 最終ゴールとなるKGIを決める

「コンテンツ経由の年間受注金額◯円」「コンテンツ経由の月間商談数◯件」など、最終ゴールを言語化します。KGIが曖昧だと、途中KPIの優先順位が定まりません。経営層と握ることで、後の予算判断もスムーズになります。

ステップ② 商談化までの流れを分解する

「PV → CV → MQL → SQL → 商談 → 受注」というように、KGIに至るまでの段階を分解します。各段階の歩留まり(次の段階に進む割合)を見える状態にすると、ボトルネックの特定が容易になります。

ステップ③ 各フェーズのKPIを設定する

分解した各段階に、具体的な数値目標を置きます。たとえば「月間PV 30,000」「資料DL 100件」「MQL 30件」「SQL 10件」「商談 5件」というように、現実的な歩留まりから逆算して設計します。立ち上げ初期は過去実績がないため、業界の参考値を起点に置き、四半期で見直す前提にします。

ステップ④ 記事・ホワイトペーパー・メールの役割を分ける

各KPIを誰のどの施策が担うかを決めます。記事はPV・流入KPIを、ホワイトペーパーはDL・MQL KPIを、メールは育成KPIを、と役割分担すると、どの施策がどの数値に効くかが見えやすくなります。施策ごとの貢献度を判断する基盤になります。

記事ごとに役割を分けると、見るべきKPIの優先順位も自然に変わります。すべての記事に同じ指標を当てはめると、本来は役割を果たしている記事を「成果が出ていない」と誤って判断してしまうことになりかねません。集客記事には集客指標、CV獲得記事にはCV指標、営業支援記事には商談・受注指標を当てるのが現実的です。

記事の役割主なKPI見るべきポイント
集客記事表示回数・検索順位・自然検索流入見込み客の入口になっているか
比較検討記事滞在時間・回遊率・CTAクリック課題理解や比較検討を深めているか
CV獲得記事CV数・CVR・資料DL数リード獲得につながっているか
営業支援記事商談時の活用数・商談化率・受注率営業現場で説明材料になっているか

この役割別の整理を、ステップ②で分解した「PV→CV→MQL→SQL→商談→受注」の階層とかけ合わせると、サイト全体のKPI設計が立体的になります。新規記事を企画する際にも、「この記事はどの役割で、どのKPIに効くのか」を最初に決めると、後の効果測定がスムーズになります。

ステップ⑤ 月次で数値を確認し改善する

月次で全KPIをダッシュボードや一覧表で確認し、目標との差分・前月比・前年比を整理します。差分が大きい指標について、原因仮説と改善策を立て、翌月以降の施策に反映します。数値を見るだけで終わらせず、必ず改善アクションに落とすサイクルが、コンテンツマーケティングの成果を伸ばす鍵になります。

KPIを見るときの注意点

KPI運用でよく目にする落とし穴を5つ整理します。事前に把握しておくと、運用フェーズの誤判断を減らせます。

PVだけを追わない

PVは集客フェーズの目安になりますが、PVだけ伸ばしてもCV・商談が増えないなら、売上には貢献しません。PVは入口指標であり、最終ゴールではないと社内で握っておくことが重要です。経営層への報告ではPVだけでなく、CV・商談・受注までを必ずセットで示します。

記事本数だけをKPIにしない

「月◯本公開」は施策の活動量を測る指標としては有効ですが、本数だけを目標にすると品質低下・CV導線不在・営業未活用といった失敗が起こります。本数KPIと併せて、各記事の流入・CV・営業活用度を見る運用が現実的です。

リードレの支援現場でも、「月◯本の記事公開」だけがKPIになっていて、記事ごとの役割やCV導線が決まっていないケースをよく目にします。この状態では、記事本数は順調に増えていても、問い合わせや商談にはつながりにくくなります。リードレでは、記事制作に入る前の段階で「この記事は何のための記事か」を整理することを重視しています。具体的には、集客記事なのか・比較検討記事なのか・ホワイトペーパーDLにつなげる記事なのか・営業現場で使う記事なのかを切り分けたうえで企画に入ると、本数KPIと品質KPIの両立がしやすくなります。

CV数とリードの質を分けて見る

CV数は伸びているのに、商談化率や受注率が低い場合は、リードの質に問題があります。ターゲット外の業種からのDLが多い、価格帯が合わない検討者ばかり、といった状態です。CV数と「商談化されたCVの割合」を分けて見ると、リード獲得の方向性を修正できます。

営業部門と数値定義を揃える

MQL・SQL・商談化率の定義は、マーケと営業で揃っていないと数値の意味がぶれます。「MQLは資料DL2回以上」「SQLは初回ヒアリング後の見込みあり判定」など、判定基準を文書化して共有する仕組みが必要です。月次で定例の見直しを設けると、定義のズレが大きくならずに済みます。

短期間で判断しすぎない

コンテンツマーケティングは、検索流入が安定するまで3〜6ヶ月、商談化までは6ヶ月〜1年を要する施策です。月単位の小さな変動で施策の方向性を変えると、判断が安定しません。四半期単位で改善サイクルを回す前提を社内で握っておくのが現実的です。

KPI改善の具体例

KPIの状況別に、典型的な改善アプローチを整理します。自社の数値がどのパターンに当てはまるかを確認し、優先順位の高い改善から着手するのが現実的です。

PVは多いがCVが少ない場合

集客はできているのに、リードに転換できていない状態です。記事末尾のCTA・ホワイトペーパーの有無・記事テーマとCTAの一致度を確認します。記事テーマと無関係な汎用CTAだけが置かれているなら、記事テーマと連動したホワイトペーパーを追加するのが第一歩になります。

CVはあるが商談化しない場合

資料DLは取れているが、その後の商談につながっていない状態です。DL後のメール育成・MQL判定基準・営業フォローに課題があります。DL直後のお礼メール、3〜7日後の事例紹介、2週間〜1ヶ月後の相談案内など、メールシナリオを階層化すると改善しやすくなります。

商談化するが受注しない場合

商談には進むものの、競合に負ける・予算が合わないなどで失注が続く状態です。コンテンツマーケ側でできるのは、競合との違いを示す比較資料・業種別の事例追加・料金感を示すコンテンツ整備です。営業ヒアリングで「商談時に説明し切れなかった情報」を集め、コンテンツ化していくサイクルが効きます。

記事更新・CTA改善・ホワイトペーパー改善の考え方

改善対象が複数ある場合は、影響範囲が大きく着手しやすい順に進めます。CTA改善(記事末尾やサイドバーの調整)はもっとも早く効果が出やすい施策で、優先度を高めに置けます。次にホワイトペーパー追加、記事のリライトと続き、最後に事例制作などコストと時間のかかる施策に進む順序が現実的です。

リードレの支援現場では、改善着手の優先順位を次のように整理することが多くなっています。まず既存流入のある記事のCTA改善から着手し、次にCV先となるホワイトペーパーや事例記事を整備、その後で伸び悩んでいる記事のリライトや新規記事制作へ進む順序です。いきなり記事本数を増やす方向に動くより、既存記事の流入とCV導線をつなぐほうが、短期間で成果につながるケースが多くなっています。たとえば月間数千〜数万PVのある記事があれば、その記事の末尾に1本ホワイトペーパー導線を足すだけで、CV数が数倍に伸びることも珍しくありません。改善余地が複数あるときは、コストと時間がかかる施策よりも、既存資産を活かせる改善から着手するのが効率的です。

LLMO時代に追加で見たいコンテンツ指標

生成AIが情報収集の入口になりつつある2026年時点では、従来のSEO指標だけでなく、LLMO(Large Language Model Optimization)の観点で追加したい指標があります。詳しくはLLMO時代のサービスサイト設計でも整理しています。

FAQや定義文の充実度

FAQの問数・定義文の有無は、生成AIに引用されやすいかを左右します。「FAQ何問掲載しているか」「主要テーマで定義文が用意されているか」を運用指標として記録すると、LLMO観点での整備状況を追えます。

一次情報・事例の有無

独自の調査データ・自社支援事例・営業現場の知見など、一次情報を含む記事の本数を指標化します。AI生成だけの一般論記事と、一次情報を含む記事を分けて記録すると、サイト全体の独自性を測れます。

AIに引用されやすい情報設計

定義文・FAQ・比較表・チェックリスト・事例といった、AIが取り出しやすい形式のコンテンツが、各記事にどの程度含まれているかを確認します。完璧に数値化するのは難しいため、編集チェックリストとして運用するのが現実的です。

指名検索・ブランド検索の増加

「会社名 サービス名」「会社名 評判」など、自社名を含む検索ボリュームの推移です。AI経由で認知された検討者が、後で指名検索で再訪するパターンが広がっているため、指名検索の伸びはAI経由認知の間接指標として有効です。Search Consoleで月次推移を追えます。

BtoBにおけるコンテンツマーケティングのKPIに関するよくある質問(FAQ)

コンテンツマーケティングのKPIは何を見ればよいですか?

立ち上げ初期はPV・セッション数・記事別流入などの集客指標から始め、運用が進むにつれてCV数・CVR・資料DL数のCV指標、MQL・SQL・商談化率の育成・商談化指標へと範囲を広げるのが基本です。最終的には受注金額・売上貢献額までを追える状態を目指します。すべてを最初から追う必要はなく、自社のフェーズに合わせて段階的に拡張します。

PVが増えても問い合わせが増えない原因は?

記事末尾にCTAがない、記事テーマと無関係なCTAだけが置かれている、ホワイトペーパーが用意されていない、フォーム項目が多すぎる、といった原因が考えられます。記事テーマと連動したホワイトペーパーをCTAに紐づけ、フォームを必要最小限に絞るのが優先改善ポイントです。

記事本数はKPIにしてよいですか?

活動量を測る指標としては有効ですが、本数だけを目標にすると品質や成果がぶれます。「月◯本公開」と併せて、「各記事の流入数」「CV貢献度」「営業活用本数」を補助指標として置くと、本数KPIの落とし穴を回避できます。

BtoBではCVRの目安はどれくらいですか?

業界・商材・流入経路によって幅がありますが、問い合わせCVRは1〜3%、資料DLを含む合計CVRで3〜10%程度が参考レンジとされています。絶対値で他社と比較するより、自社の過去推移と比べて改善できているかを見るのが現実的です。

MQLとSQLの違いは何ですか?

MQL(Marketing Qualified Lead)は、マーケティング部門が「商談化見込みが高い」と判断したリードで、資料DL複数回・特定ページ閲覧・ウェビナー参加などの行動が判定材料になります。SQL(Sales Qualified Lead)は、営業部門が初回ヒアリング後に「具体的な商談に進める」と判断したリードです。MQL→SQL→商談→受注の歩留まりを追うことで、コンテンツマーケティングの売上貢献度が測れます。

KPIはどの頻度で見直すべきですか?

月次で数値を確認しつつ、四半期で目標値・指標構成を見直すのが現実的です。短期で頻繁に変更すると、施策の評価軸が定まらなくなります。年に1回は、KGI・KPI全体を再設計する場を設けると、施策の方向性を柔軟に調整できます。

まとめ:BtoBコンテンツマーケのKPI設計ならリードレへ

ここまで、BtoBコンテンツマーケティングのKPIについて、基本概念・各フェーズの指標・設計手順・注意点・改善具体例・LLMO時代の追加指標を整理してきました。

  • BtoBのKPIは集客だけでなく、商談・受注まで一連で見る
  • PV・CV数・CVR・MQL・SQL・商談化率・受注率を階層的に追う
  • 記事・ホワイトペーパー・メール・営業フォローで役割を分けて評価する
  • KPIは見るだけでなく、改善アクションに落とすことが重要
  • 2026年時点ではLLMO観点(FAQ・一次情報・指名検索)も追加で意識する

KPI設計や運用フェーズで、次のような悩みを抱えている担当者の方は多いのではないでしょうか。

  • PVは増えているのに問い合わせや商談につながらない
  • 記事本数だけをKPIにしていて、成果につながっているか分からない
  • KPIを社内に説明する材料が揃わない
  • 営業成果までどう追えばよいか分からない
  • 記事・ホワイトペーパー・メール・事例の役割分担を整理したい

リードレは、BtoBマーケティング支援会社として、KPI設計から記事・ホワイトペーパー・導入事例・メール施策まで一気通貫で支援できるコンテンツ設計パートナーとして伴走しています。KPIだけを設計して終わるのではなく、各KPIを伸ばすコンテンツ施策まで一連で対応できることが強みです。

リードレの支援は、KPIを設計・確認する段階で完結せず、KPI改善に必要な記事制作・ホワイトペーパー制作・導入事例制作・メール施策の設計まで一連で対応できる点を特長としています。「PVが伸び悩んでいる記事をリライトする」「CV先となる新しいホワイトペーパーを企画する」「商談化を後押しする事例を取材して原稿化する」「育成シナリオを階層化したメールに組み直す」といった具体的な制作・運用支援まで踏み込むことで、KPIの数値変化を確認しながら改善サイクルを回していけます。数値を見るところで止まらず、改善に必要なコンテンツまで一緒に作るのが、リードレならではの支援スタイルです。

読者の悩み別|リードレの支援内容

担当者のお悩みリードレの支援内容
KPI設計から相談したいKGI・KPI設計/コンテンツマップ作成
PVは伸びるがCVが増えない記事診断/CTA改善/ホワイトペーパー追加
リード育成・MQL〜SQLの歩留まりを改善したいメールシナリオ設計/ウェビナー企画支援
商談・受注までの貢献度を測りたい営業連携設計/数値定義の整理
記事・WP・事例の役割分担を整理したいコンテンツ設計/役割マップ作成

コンテンツマーケティング全体像については、
コンテンツマーケティングとは?BtoB企業が成果を出す進め方・施策・KPIを解説──カテゴリ全体の入門ガイド
ホワイトペーパーとは?──リード獲得用資料の企画、ホワイトペーパーの活用方法──DL後の育成設計
BtoBサービスサイトに必要なCTA設計とコンテンツ導線──CV導線設計
LLMO時代のサービスサイト設計──AI時代の情報設計
もあわせてご覧ください。

「KPI設計から相談したい」「PV・CV・商談化のどこに改善余地があるか診断してほしい」「記事・WP・メール施策を組み合わせて支援してほしい」など、検討の初期段階から運用フェーズまで、フェーズに応じてご相談いただけます。

この記事を書いた人

出版社から業界団体という、異色のキャリアを経てBtoBマーケターに転身。IT・メディアから製造業・サービス業まで、多岐にわたるコンテンツ制作経験で得た知見を基に、細部まで一貫性を持った提案・支援を行う。

目次