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SUUMO掲載は必要?住宅ポータルサイト活用と自社サイトの役割分担

住宅ポータルサイトへの掲載は、「載せれば集客できる」と期待されることもあれば、「自社サイトがあるなら、もう不要では」と見送られることもあります。こうした二択で考える前に、ポータルを集客全体の中でどう位置づけるかを整理する必要があります。

掲載営業を受けて費用に見合うか判断できない、あるいはすでに掲載しているが自社サイトとの整理がつかない——このような場面で必要なのは、ポータルが集客のどこで何を担うのかを整理し、自社サイトとの性質の違いから、掲載の是非と使い方を判断することです。

本記事では、SUUMO・HOME’Sなどの住宅ポータルサイトについて、集客で担う役割・自社サイトとの違い・掲載が向きやすい場面と慎重に考えたい場面・費用の捉え方・掲載情報の整え方を、外部媒体をどう活用判断するかという視点で解説します。

ポータルを含む集客全体(Web・SNS・見学会など)の位置づけは工務店・住宅会社の集客方法で解説しています。本記事は、その中の外部媒体である住宅ポータルの活用判断に絞った内容です。

目次

この記事の要点

  • 住宅ポータルは、他社が運営する外部のプラットフォーム。既存の利用者と接点を持てる一方、掲載形式や情報の管理は媒体側の仕様に沿う
  • ポータルと自社サイトは、情報の自由度や管理方法という性質が異なる。役割を固定せず、両者の違いから掲載の必要性を判断する
  • 掲載費用は金額の相場ではなく、「何を得るために払うか」を、更新・素材準備などの運用工数まで含めて考える
  • 掲載する場合も、自社サイトの会社情報・施工事例との整合を確認して運用する

住宅ポータルサイトとは|SUUMO・HOME’Sが集客で担う役割

住宅ポータルサイトとは、SUUMO・HOME’Sなど、複数の住宅会社や物件の情報をまとめて掲載する外部のプラットフォームです。家づくりを考える住宅購入者が、エリアや条件で会社・物件を探すために訪れます。住宅会社は、媒体ごとの掲載条件や契約に沿って、自社や住宅商品、施工実例、イベントなどの情報を掲載します。

たとえばSUUMOの注文住宅では、エリアや会社の特徴から工務店・ハウスメーカーを探したり、建築実例やイベントを確認したり、資料請求したりできます。LIFULL HOME’Sも、注文住宅を含む住まい探しの情報を扱う住宅情報サービスです。こうした既存の利用者が集まる外部サービス上に情報を掲載できることが、住宅ポータルの特徴です。

この特徴があるため、ポータルには、住宅会社や物件を探す利用者がすでに訪れており、自社をまだ知らない住宅購入者にも情報を見てもらえる接点を設けられます。自社サイトを立ち上げたばかりで検索から見つけてもらいにくい段階でも、自社サイトだけではまだ接点を持てていない住宅購入者に、ポータル上で自社の情報を見てもらえる可能性があります。

ポータルが接点になる場面は、一つに固定されるものではありません。エリアで会社を探している人に見つけてもらう入口(発見)にもなれば、複数社を条件で並べて比べている人が候補として確認する場(比較検討)にもなります。住宅購入者が検討のどの段階でポータルを見るかによって、担う役割は変わります。

ここで押さえておきたいのが、ポータルは自社が保有する媒体ではないという前提です。掲載の枠組み・表示のされ方・掲載を続けるかどうかは、媒体側の仕様や自社の契約状況に左右されます。この「外部媒体である」という性質が、次に見る自社サイトとの違いにつながります。

ポータルサイトと自社サイトは性質が違う

ポータル掲載の是非で迷うときは、「ポータルか、自社サイトか」という単純な二択にしないことが重要です。両者は同じ性質の媒体ではありません。まず、次のように違いを分けて捉えます。

住宅ポータルサイト(外部プラットフォーム)自社サイト(自社で管理するWeb媒体)
利用者との接点ポータルを利用して住宅会社・物件を探す人に情報を見てもらえる検索・SNS・広告・指名検索などから自社サイトへ来てもらう
情報の自由度掲載項目・形式・表示方法は媒体側の仕様に沿う掲載内容・構成・情報量を自社で決められる
情報の管理媒体の仕様・契約条件・掲載ルールの影響を受ける自社で公開・更新・蓄積できる
できること比較・実例確認・資料請求・イベント確認など、媒体が用意した機能を利用する会社の考え方・事例・スタッフ・価格・コンテンツなどを、自社の方針に合わせて詳しく提示する

この違いから見えてくるのは、ポータルは媒体側が用意した形式・機能の中で情報を掲載する外部サービス、自社サイトは掲載内容・構成・更新方法を自社で決められるWeb媒体だということです。ポータルで会社を知った後に社名で検索したり、自社サイトを確認したりする住宅購入者も想定されます。両者の性質を分けて考えると、自社にポータルが必要か、掲載する場合に何を任せるかを判断しやすくなります。

なお、住宅購入者はこれらの媒体を順番どおりに見るとは限りません。ポータルで会社を知った後に自社サイトを確認する場合もあれば、SNSなど別の接点で知った会社をポータルで確認する場合も考えられます。こうした非線形な行き来があるため、媒体の役割を固定しすぎず、接点を互いにつなぐという考え方が役立ちます。

住宅購入者が複数の媒体を行き来しながら検討する流れは住宅購入者の検討プロセスとはで、自社サイト・SEO・MEOなど自社Web資産側の考え方は工務店・住宅会社のWeb集客で解説しています。

ポータル掲載を検討しやすい場面・慎重に確認したい場面

ポータル掲載は、すべての住宅会社に一律に効くわけでも、一律に不要なわけでもありません。自社の状況によって、検討しやすい場面と、慎重に確認したい場面があります。判断の手がかりとして、次のように整理できます。

検討しやすい場面慎重に確認したい場面
自社だけではまだ新しい住宅購入者との接点を十分に確保できていないすでに検索やSNSで安定して問い合わせが来ており、掲載で何を増やしたいかが曖昧
ポータル上で比較している住宅購入者にも情報を届けたい掲載後に反応を確認・改善する担当や時間を確保しにくい
実例・商品・イベントなど、ポータル上で見せたい情報がある費用に対して「何を得たいか」の目安を決めていない

掲載の判断では、費用だけでなく、何を得たいのかと、掲載後に情報を更新・確認できる体制があるかを先に整理します。慎重に確認したい場面に当てはまる場合は、まず「まだ自社を知らない層との接点」「特定エリアでの露出」など、ポータルで得たいものを具体化します。そのうえで、その目的をポータルで補う必要があるか、自社サイトやSNSなど他の方法と比較します。

少人数で運営している場合は、掲載媒体を一度に増やさず、まず一つに絞って反応を確認できる範囲から始めるという進め方もあります。掲載枠を広げるほど、情報の更新や反応の確認に手間がかかるためです。

掲載費用の考え方|金額でなく「何を得るか」で判断する

ポータルの掲載費用は、媒体・プラン・掲載枠・エリアによって幅があり、条件によっても変わります。そのため、金額の高い・安いだけで判断するのは難しいものです。判断の軸になるのは、金額そのものよりも「その費用で何を得たいか」という目的です。

費用を検討するときは、次のような観点を先に整理しておくと、営業提案を受けた際にも自社で判断しやすくなります。

  • 得たい接点は何か:まだ知らない層との接点か、特定エリアでの露出か、見学会の告知か
  • 確認できる反応は何か:ポータル経由で確認できる問い合わせ・資料請求・イベント反応はどれか
  • 自社側で識別できるか:その後の商談・来場などを、自社側で結びつけて把握できるか
  • 掲載料以外の工数:情報更新・写真準備など、掲載料以外に必要な運用の手間はどの程度か

特に見落とされやすいのが、掲載を続ける期間の考え方です。ポータルは外部媒体のため、掲載を終了すると、契約していた掲載枠を通じた新しい露出や問い合わせ機会は失われるのが基本です。この点は、自社で公開を続け、必要に応じて更新・改善できる自社サイトの施工事例や記事とは性質が異なります。費用を「一度払えば残る投資」ではなく、一定期間、外部プラットフォーム上で接点を持つための費用として捉えると、判断の目安を立てやすくなります。

なお、具体的な料金プランや掲載条件は媒体ごとに異なり、変更されることもあります。実際の費用や含まれる範囲は、各媒体の公式情報や営業担当への確認で、最新の内容を把握してください。

掲載情報の整え方|載せて終わりにしない

ポータルでは同じエリアや条件の住宅会社が並んで表示される場合があります。掲載する場合は、会社の特徴・施工実例・価格帯・対応エリアなど、媒体上で比較・確認できる情報をそろえます

写真と事例で「どんな家を建てる会社か」を伝える

ポータルでは、施工写真や建築実例も住宅会社を比較する材料になります。外観・内観など、自社がどのような住宅を手がけているか確認できる写真を、掲載できる範囲で整えます。こうした写真から、自社が得意とするデザインや空間の特徴を確認してもらえます。施工事例では、完成写真だけでなく、間取りや設計の工夫など、住宅購入者が自分の希望と照らして確認できる情報も掲載できる範囲で整えます。

住宅購入者が自分の暮らしに置き換えて考えやすい施工事例の見せ方は施工事例の撮影・見せ方、施工事例を集客資産にする全体像は工務店・住宅会社の施工事例活用で解説しています。

会社の特徴と、案内できる内容を明確にする

掲載情報には、価格帯・対応エリア・得意とする家づくりなど、住宅購入者が候補を絞るために確認したい内容を、分かる範囲で整えておきます。あわせて、ポータル内で資料請求・イベント予約・問い合わせなど利用できる機能がある場合は、その案内内容も確認します。ただし、利用できる機能の範囲は、各媒体・契約内容で確認しておきます

情報を古いままにしない

掲載情報が古いままだと、住宅購入者が確認したときに実態と食い違い、判断の妨げになることがあります。見学会の予定や施工事例など、時期によって変わる情報は、情報が古いまま残るのを防ぐため、更新する担当と確認時期を決めます。少人数の場合は、更新対象を絞り、担当者が確認できる範囲で運用します。

ポータル掲載と自社サイトをどう組み合わせるか

ポータル内で資料請求やイベントへの申し込みまで進む場合もあれば、会社名を検索して自社サイトを確認する場合も考えられます。そのため、ポータル掲載だけを整えるのではなく、自社サイト側の会社情報・施工事例・イベント情報などと内容が食い違っていないかも確認します。

ポータルと自社サイトの両方に情報を掲載している場合は、会社概要・対応エリア・価格帯・施工事例・イベント情報などに食い違いがないか確認します。そのうえで、ポータルでは掲載形式に沿って情報を整理し、自社サイトでは自社の方針に合わせて必要な情報を詳しく掲載します。基本的な会社情報は媒体間で整合させたうえで、それぞれの掲載形式や情報量に合わせて内容を整理します。掲載を検討するなら、ポータル掲載とあわせて、自社サイト上の会社情報・施工事例・イベント情報なども最新の状態に整えておくことが役立ちます。

自社サイト側の役割は工務店のホームページ制作・改善、検索から自社サイトを見つけてもらう考え方は工務店のSEOで解説しています。

住宅ポータルへの掲載は、媒体の利用者とどのような接点を持ちたいかを決め、掲載費用・掲載できる情報・運用工数を確認して判断します。自社サイトとは情報の自由度や管理方法が異なるため、両者の性質を分けて考えることが重要です。

よくある質問

Q. 自社サイトがあれば、ポータルには掲載しなくてよいですか?

A. 一律には判断できません。ポータルは、すでにその媒体で住宅会社や物件を探している人と接点を持てる外部サービスです。自社サイトは、掲載形式に縛られず、会社の考え方や施工事例などを自社で詳しく掲載・更新できます。どちらが必要かではなく、現在不足している接点や情報をどちらで補うかから判断します。

Q. SUUMOとHOME’S、複数のポータルに掲載すべきですか?

A. 掲載枠を増やすほど、情報の更新や反応の確認に手間がかかります。少人数で運営している場合は、まず一つに絞って反応を確認できる範囲から始め、状況を見て判断する進め方もあります。複数掲載を検討する場合も、それぞれで何を得たいかを先に整理し、複数媒体の情報を継続して更新・確認できるかも判断材料にします。

Q. 掲載費用は、どう考えて判断すればいいですか?

A. 金額の高い・安いだけでなく、「その費用で何を得たいか」から考えます。まだ知らない層との接点、特定エリアでの露出、見学会の告知など、目的を先に決めておくと、掲載枠に含まれる範囲や確認できる反応と照らして判断しやすくなります。あわせて、情報更新や写真準備など掲載料以外の工数も見込んでおきます。具体的な料金は媒体ごとに異なり変わることもあるため、各媒体の公式情報や営業担当への確認で最新の内容を把握してください。

Q. ポータルに掲載したのに、問い合わせが増えません。

A. まず、掲載ページの閲覧・資料請求・問い合わせなど、媒体側で確認できる指標を確認します。そのうえで、掲載情報、写真・実例、対象エリアや条件、利用できる問い合わせ機能、自社サイト側の情報など、どの段階で反応が止まっているかを切り分けます。掲載したという事実だけでは判断せず、確認できるデータから見直す項目を決めます。

まとめ

住宅ポータルサイトは、「載せれば集客できる媒体」でも「自社サイトがあれば不要な媒体」でもありません。ポータルは外部プラットフォーム上で住宅会社を探す人と接点を持てる一方、自社サイトは掲載内容・構成・更新を自社で管理できます。それぞれの性質を理解し、自社に不足している接点や情報から掲載の必要性を判断することが起点になります。

費用は「何を得るために支払うのか」を先に決め、掲載できる情報・確認できる反応・更新に必要な工数とあわせて検討します。掲載する場合も、ポータルだけで完結させず、自社サイト上の会社情報や施工事例との整合を確認して運用します。

ポータルも含む集客全体の位置づけは工務店・住宅会社の集客方法、自社Web資産(HP・SEO・MEO)側の考え方は工務店・住宅会社のWeb集客をご覧ください。

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