「Instagramを始めたいが、何から手をつければいいか分からない」。
工務店・ハウスメーカーなど住宅会社からよくいただくご相談です。
結論から言うと、最初にやるべきは投稿を増やすことではありません。世界観・プロフィール・固定投稿・ハイライト・リンクという「アカウントの土台」を整えることです。
ここが整っていないと、どれだけ良い投稿をしても取りこぼします。本記事では、住宅会社のInstagramの始め方を、アカウント設計から順に解説します。
この記事の要点
- 投稿を増やす前に、アカウントの土台を整える
- プロフィールは住宅会社の「会社の表紙」、ハイライトは「会社案内」
- 世界観の統一が、長い検討期間で思い出してもらう鍵
- ハイライトとリンクまで整えて、はじめて器が完成する
なぜ「土台」から始めるのか
リールや投稿で興味を持った人にとって、プロフィールは会社について詳しく確認する主要な場所の一つです。そこで「何の会社か」「どのエリアで建てられるのか」が分からなければ、そのまま離れてしまうこともあります。
つまりプロフィールは、投稿を見て興味を持った人が、会社全体を確認するための受け皿です。ここが整っていないまま投稿だけを増やしても、せっかくの関心を活かしきれません。
① 世界観を決める|「あの会社だ」と分かる状態に
住宅は検討期間が長い商品です。数か月にわたる検討の中で見込み客に自社を思い出してもらうためには、統一感が必要です。投稿ごとに雰囲気がばらついていると、記憶に残りにくくなります。
最初に、次の要素をルール化しておきましょう。担当者が変わっても揺れない「型」になります。
- 写真のトーン:自然光中心か/明るめか/落ち着いた色味か
- 配色とフォント:テロップ・カルーセルで使う色と書体を固定
- 言葉づかい:丁寧か、親しみやすいか。一人称や語尾を揃える
- 被写体のルール:生活感を出すか/モデルハウスのように整えるか
写真のトーン・配色・フォント・言葉づかいなどのルールを揃えることが、Instagram上で一貫したブランドイメージをつくる基本になります。
また、プロフィール一覧で見たときに、写真の雰囲気・投稿カバー・色・言葉づかいに一貫性があるかを、定期的に確認しましょう。ただし、一覧を美しく並べること自体が目的ではありません。あくまで、見込み客に自社の雰囲気が伝わるかどうかが基準です。
② プロフィールを整える|短時間で会社の特徴が伝わる状態に
プロフィールは、投稿から興味を持って訪れた人が、会社について確認するための「表紙」にあたります。次の要素を、短く分かりやすく入れましょう。
| 項目 | 入れる内容 | ねらい |
|---|---|---|
| 名前欄 | 会社名+地域や住宅の特徴 | 検索と短時間での理解 |
| 自己紹介 | 対応エリア・得意な家づくり・特徴を簡潔に | 自分に合う会社か判断できる |
| 外部リンク | Webサイトなど、詳しい情報を確認できる場所 | 必要な情報へ進める状態をつくる |
特に重要なのが対応エリアの明記です。住宅は商圏が限られる商品のため、「自分の建てたい地域で対応してもらえるのか」が分からないと、見込み客の検討対象から外れてしまいます。
③ 固定投稿を置く|「はじめての人」への入口
固定投稿はプロフィール上部に表示できるため、初めて訪れた人に優先して見せたい情報を置くのに向いています。流れていく日常の投稿ではなく、会社を理解してもらうための投稿を選びましょう。
- 自社の家づくりの考え方(何を大切にしているか)
- 代表的な施工事例(世界観が最も伝わる1邸)
- 会社概要・対応エリア・家づくりの流れ
④ ハイライトを「会社案内」にする
ハイライトは、ストーリーズをテーマ別に保存できる機能です。住宅会社にとっては、プロフィール上に常設できる会社案内・パンフレットのような役割を担います。
たとえば、次のようなテーマを整理しておくと、見込み客が必要な情報を探しやすくなります。自社の状況に合わせて、扱うテーマを選んでください。
- 施工事例:代表的な実邸をまとめる
- 家づくりの流れ:相談から引き渡しまで
- お客様の声:実際に建てた人の感想や評価
- 見学会・イベント:開催情報を確認できる
- よくある質問:不安の解消
カバー画像のデザインも統一しましょう。ここが揃っているだけで、アカウント全体の印象が大きく変わります。
⑤ リンクを設置する|詳しい情報への入口を用意する
最後に、プロフィールへ外部リンクを設置します。ここまでが「器」の完成です。
立ち上げの段階では、難しく考える必要はありません。自社について詳しく確認できる場所へのリンクを、用意しておく——まずはそれで十分です。リンクが1つもない状態だけは避けましょう。
なお本記事では、リンクが設置されている状態をつくるところまでを扱います。どこへ送るべきか、複数のリンクにどう優先順位をつけるか、見学会・相談・LINEをどう使い分けるかといった導線の最適化は、器が整ってから取り組むテーマです。
詳しい導線設計はInstagramから問い合わせ・来場につなげる導線設計で解説します。
ハッシュタグはどう考えるか
かつては「ハッシュタグをいかに付けるか」が重視されていましたが、現在は発見の主役がリールやおすすめ表示に移り、以前ほどの重要性はありません。
また前提として、2026年現在、Instagramでは投稿・リールに付けられるハッシュタグは最大5個です。数を並べる運用はできないため、投稿内容との関連性が高いものを選ぶという考え方に切り替えましょう。
- 地域(◯◯市 注文住宅 など)=商圏の人に見つけてもらいたい場合
- 住宅タイプ・テイスト(平屋/和モダン/規格住宅 など)
- 投稿テーマ(収納/間取り/家事動線 など、その投稿で扱う内容)
ただし、ハッシュタグを付けたからといって、それだけでリーチが大きく増えるわけではありません。ハッシュタグだけに時間をかけるのではなく、投稿内容・冒頭の見せ方・世界観を優先して整える方が、結果につながりやすくなります。
土台が整ったら、投稿を始める
ここまで整えておくと、その後の投稿から興味を持った見込み客が、自社について理解しやすい状態になります。
あわせて、Instagramだけで情報発信を完結させるのではなく、YouTubeやWebサイトとどのように使い分けるかも整理しておくと、その後の運用がしやすくなります。
媒体ごとの役割分担については工務店・住宅会社のInstagram集客完全ガイド、YouTubeの立ち上げについては工務店のYouTube集客の始め方で解説しています。
また、社内に担当者がいない場合や、撮影・編集まで手が回らない場合は、一部を外部に任せる方法もあります。体制の決め方と依頼先の選び方はInstagram運用代行の費用相場と内製・外注の選び方で解説しています。
Instagramを始める前のチェックリスト
ここまでの内容を、着手前の確認用に整理しました。Instagramを始められる状態になっているかを確認してみてください。
- アカウント名・名前欄を設定した
- 対応エリアをプロフィールに記載した
- 写真・色・フォント・言葉づかいの基本ルールを決めた
- 固定投稿を用意した
- ハイライトを整理した
- 外部リンクを設置した
- 最初に投稿する企画を数本用意した
すべて揃っていれば、投稿を始める準備は整っています。運用を続けながら、内容を見直していきましょう。
なお、リードレでは、世界観の定義からプロフィール・ハイライト・投稿の型づくり、導線設計までを一貫してご支援しています。「立ち上げの設計から相談したい」という場合は、本コラム末尾の無料相談をご利用ください。
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よくある質問
Q. アカウントは会社用と施工事例用で分けるべきですか?
A. 分けること自体は問題ありませんが、役割が曖昧なまま増やすと世界観が分散します。まずは公式1本を育て、投稿量や役割が明確になった段階で検討するのがおすすめです。分ける場合も、公式をハブに相互送客する設計が前提です。
Q. フォロワーが増えるまで、どれくらいかかりますか?
A. 会社や地域によって差がありますが、住宅会社の場合はフォロワー数そのものより、商圏内の見込み客に届いているかが重要です。フォロワー数が少なくても、商圏内の検討層に届いていれば、来場や相談につながる可能性があります。
Q. 途中から世界観を変えても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。リブランディングの機会に整えるのは有効です。ただし変えるなら、プロフィール・ハイライト・固定投稿を含めて一度に揃える方が、印象が混ざらずに済みます。
Q. 投稿頻度はどれくらい必要ですか?
A. 頻度より継続性です。無理なペースで止まるより、続けられる頻度を決める方が有効です。1回の撮影から複数投稿を設計すれば、負担を抑えられます。
まとめ
Instagramの立ち上げでまずやるべきは、投稿を増やすことではなく土台を整えること。世界観・プロフィール・固定投稿・ハイライト・リンクの5つが、成果の前提になります。
そして、Instagramは、見込み客に自社を「見つけてもらう」ための主要な入口の一つです。世界観で興味を持ってもらい、YouTubeやWebサイトで自社への理解を深めてもらう——この流れまで設計しておきましょう。
全体像は工務店・住宅会社のInstagram集客完全ガイド、設計の考え方は工務店・住宅会社の集客に必要なコンテンツ設計をご覧ください。
リードレは、住宅購入者の検討プロセスから逆算し、SNS・動画・施工事例を「設計・制作」するご支援を行なっています。
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