2019-05-10
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検索結果1位になってもクリックされない!? 海外のGoogle検索結果で起きている事象を解説します
従来、Google検索結果には、「リスティング枠」と「自然検索枠」の2つだけが存在していました。
そのため、「自然検索枠」の1位を目指して、多くの企業が時に専門業者の力を借りながらSEOに注力してきました。
しかし、実は自然検索枠で1位になったとしてもクリックされないという状況が生まれつつあることをご存知でしょうか?
そこで、今回は「海外のGoogle検索結果のいま」を見ることで、今後、日本版のGoogle検索に生じるであろう変化を解説していきます。
今回の検索キーワードは「Howto系」
「海外のGoogle検索のいま」を知るため、一例として今回はアメリカ版のGoogleで検索したキーワードは様々なやり方を調べるいわゆる「Howto系」のキーワードで検索しました。
なお、Googleでは2019年に行われた自社製品発表会でFAQコンテンツ向けの構造化データを発表しています。
参考記事:Google Officially Launches FAQ & How-To Structured Data Markup
本コラムの企画段階では、この発表がすでに反映されているかを確認する目的で検索したのですが、それ以上のインパクトが待っていました。
実際にどんな検索結果になっているのか、見ていきましょう。
一番最初はフィーチャード・スニペット
一番最初に出てくるのはフィーチャード・スニペットです。
これは日本でも導入されているので、見覚えがある方も多いでしょう。
検索キーワードに関する動画ややり方、画像などが取り上げられます。
スマートフォンで見た場合、これだけで画面が埋まってしまうため、初見では自然検索枠が表示されないこともしばしば。
そして、このフィーチャード・スニペットの次に出てきたのは”PEOPLE ALSO ASK”でした。
”PEOPLE ALSO ASK”とは
”PEOPLE ALSO ASK”は、最近日本にも導入されました。
名前の通り、「他のユーザーも行った質問」をまとめたボックスです。
この下矢印を押すと、先程のフィーチャード・スニペットのようなもので解説が行われます。
さらに、”More results”を押すと検索結果に移動します。
この”PEOPLE ALSO ASK”の下に動画の枠が出現し、ようやく自然検索が出るかと思うと、まだ自然検索枠は出てきません。
”Interesting Finds”とは
動画枠の下に出てきたのは、”Interesting Finds”という耳慣れない枠でした。
この枠が最初に発見されたのは2018年の4月です。
まだ海外のサイトでも情報が少ないのですが、ここにランクインしているページの多くはAMP(Accelerated Mobile Pages)で作られています。(AMPでないページが入っていることもありますが)
もし、日本の検索結果に”Interesting Finds”が導入された場合、AMPでページを作るサイトは大幅に増えると予想されます。
自然検索枠にたどり着くまで、4スクロールも必要となる
今回はスマートフォンで検索しましたが、なんと自然検索結果が表示されるまでに画面を4回もスクロールする必要がありました。
従来は、スマートフォンでの検索で初期表示させるために自然検索で3位以内を目指しましょうというSEO業者が多かったです。
しかし、少なくともアメリカ版のGoogle検索においては、今では1位になったとしてもファーストビューに入ることはかなり困難になってしまったと言えるでしょう。
まとめ
以上、2019/05/10 時点でのアメリカのGoogle検索結果を解説しました。
最後にも書いたように、自然検索枠はかなり下に追いやられています。
また、これらの枠は将来的に日本のGoogle検索にも導入されてきます。
その時のために、単にSEOだけに力を注ぐのではなく、オウンドメディアの運営方法を含め戦略の練り直しが必要な時期と言えます。